当社は、製品を買って頂いたお客様へきちんとしたアフターサービスをお届けするために、各車メーカーのディーラー様、車販売の業者様を通じてご注文を頂いております。
ご用命の折は、まず、ディーラー様・車販売業者様にご相談頂き、当社をご指名下さるようお願いします。
尚、勝手ながら上記の理由のため、ご用命は、当社が拠点を置いている熊本県を中心とした九州エリア内(宮崎、鹿児島、福岡、佐賀、長崎、大分)に限らせて頂いております。
以下は、納車までの流れです。
1、お客様がほしい移動販売車のイメージを固めて下さい。
ドアは三方開き?二方開き?
冷蔵庫・冷凍庫は必要?どの位の大きさか?
棚は何段、どの位の大きさが必要?
etc.
移動販売には、営業エリアを管轄する保健所の許認可が必要です。営業要件は各都道府県によって異なる上、各々の地域で独自のルールが設けられている場合があります。管轄する保健所に、必要な手続き、要件を確認して下さい。熊本県内であれば、ダイハツ・スズキのディーラー営業所様が多数の実績をお持ちです。
3、お客様・ディーラー様・当社打ち合わせ
お客様のイメージをもとに最適な移動販売車をご提案致します。
打ち合わせ後、金額を含め見積もりを積算します。これ以前の段階では金額は積算出来ませんので悪しからず了承下さい。
4、設計
どういう部材が必要なのか、どういう作り方をしないといけないのか、その結果、安全基準を満たしているか、実性能は必要な要件を満たしているかなど検討し、CADで設計図を描きます。
当社の移動販売車は、すべて国運輸支局(陸運事務所)・軽自動車検査協会から構造変更認定を受ける「8」ナンバー車です。登録時に陸運事務所・軽自動車検査協会の検査をクリアし認定されているため、もちろん車検も問題ありません。しっかりとした技術・設計があるからこその「8」ナンバー登録です。
5、製作
設計図にもとづき製作に入ります。当社の製品は、一つひとつ職人の手作りです。丸一日かかっても、製作は少しずつしか進みません。
ステンレス・アルミの板材は、厚さ1ミリ未満のものを使います。この薄い板材はそのままでは手で簡単に曲がる程度の強度しかありませんが、ひとたび曲げ加工して部材にすると数百キロの重さに耐える柱にもなります。自動車のモノコックボディーの原理と同じです。
この板材の厚さがポイントです。建築物で一般的に使われる板材は厚さ数ミリですが、このような板材を移動販売車に使うとコンテナが重くなり相当の重さとなって販売する商品の積載量が減ってしまう上、車の燃費も大幅に悪化してしまいます。一方、薄ければ軽くなる上、同じ重量で比較するとステンレスは鉄に比べて強度が大きいですから、軽くて強いコンテナがつくれます。
だだし、薄いが故に加工が難しいというデメリットがあります。溶接するのも難しい、複雑な曲げ加工も難しい。その薄いステンレスを移動販売車に使うことが出来るのは、当社が長年にわたって培った技術あってこそです。
ステンレスの厚さは、一例です。当社が40年間にわたって蓄積した技術・ノウハウは、この移動販売車に惜しみなく注ぎ込まれています。
6、検査・登録
陸運事務所・軽自動車検査協会に持ち込み、当社・ディーラー担当者様・検査官立ち会いのもと、検査登録を行います。事前に行われる書類による審査は、今でこそ簡素化されましたが以前は相当厳格かつ煩雑な手続きが必要でした。当社は、以前の基準で自社検査をした上で持ち込み検査を受けます。
合格すれば、「8」ナンバー登録です。
7、納車
ご相談を頂いてから最短で2か月はかかります。当社は町工場で少量生産しかできませんので、ご理解下さい。
8、保健所許可申請、検査
お客様・車ディーラー様の対応となります。お客様自身の講習受講、書類審査、車を持ち込んでの検査が一般的です。当社が納車してから動き出すのでは時間がかかるため、設計段階からの準備をお勧めしています。